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2013/09/18 リニア、東京ー名古屋間のルート公表 JR東海 [リニア中央新幹線]

 JR東海は18日、2027年に開業を目指すリニア中央新幹線東京ー名古屋間の駅の位置と路線の具体案を公表した。名古屋のターミナル駅はJR名古屋駅地下に整備。中間駅のうち、岐阜県は中津川市千旦林のJR美乃坂本駅の北西、長野県は飯田市上郷飯沼のJR元善光寺駅の南西部に設ける。車両基地は中津川市千旦林の岐阜県中山間農業研究所中津川支所一帯に置く。

 公表は、リニア事業が周辺環境に与える影響を調べる環境影響評価(アセスメント)手続きの一環。14年度中の着工に向けて計画が一歩前進すると同時に、詳細な場所がはっきりしたことで駅周辺の市街地や道路など沿線の整備が進みそうだ。

 路線距離は286キロで岐阜、長野、山梨、神奈川の各県に1カ所ずつ中間駅を設置する。名古屋から東京に向かう場合、地下30メートルに設けた名古屋ターミナル駅を出発し、愛知県内は大半が深さ40メートル以上の大深度地下を通る。名古屋城南の官庁街や春日井市の中部大の地下などを通過する。

 名古屋のターミナル駅は、南北に走る現在の東海道新幹線のホームと東西方向で交わる形で設置。幅は約60メートルになる。

 岐阜県も大半はトンネルだが、中間駅は地上でJR美乃坂本駅の北西約200メートル。中間駅の北東約1キロに保守基地や工場を備えた約65ヘクタールの車両基地を設ける。長野県は東西にほぼまっすぐ通り、JR元善光寺駅の南西約1キロの地上に中間駅を設ける。

 山梨県では甲府市大津町の地上の中間駅を通り、山梨リニア実験線に接続。神奈川県は相模原市緑区の橋本駅周辺の地下駅を経て東京都に入り、ターミナル駅となるJR品川駅の地下駅に到着する。

 JR東海は11年から約2年間、騒音の予測や地質調査などを通じて路線の具体案を絞り込み、環境影響評価準備書にまとめて18日に沿線の7都県と39市町村に伝えた。工事での環境対策は、地盤沈下や水質汚染を防ぐ工法を採用し、水質や動植物の生息状況の事後調査を行う。運転時には騒音対策として防音壁や防音フードを設ける。振動や電磁波は国の基準よりも小さいと予測した。

 リニア中央新幹線は東京ー名古屋間を40分で結ぶ。45年には大阪まで延伸する計画で、東京ー大阪間の移動時間は67分になる。

(中日新聞)


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